えびな和子のブログ

青森市議会議員。女性の声を市政に届けます。

棟方志功記念館

青森市棟方志功記念館は、2024年3月末で閉館されることとなっていますが、

是非、記念館として存続されることを願っています。

2024年第1回定例議会において、次のとおり、青森市長に要望しました。

 

 1月に立憲民主・社民会派で、富山県南砺市を行政視察で訪れました。

 棟方志功氏の作品を展示している南砺市美術館、分館を視察し、運営方法などについて調査してきました。 

展示作品を拝見し、館長から説明を受けましたが、人口約5万人の市が 昨年度においても、1500万円の補正予算で新たに作品を購入するなど、地元の方々が棟方志功をいかに慕っているか、彼の作品をいかに大事に思い、継続して守っているかという姿をまざまざと見せつけられ、心底から感銘を受けました。

 

 世界のムナカタと称せられ、文化勲章を受章し、その躍動的な作品を制作した棟方画伯のルーツは青森市にあります。彼の並外れた才能は、青森の地に生まれ培われたものと確信しておりますが、棟方志功記念館が今月末で閉館となることは、その根っこが絶やされる気がします。

貴重なものは、無くなってはじめてそのありがたさに気が付くということはよくあることです。

多くの青森市民は、いつもそこにある、いつでも行けると思い、足を運ぶ回数が減っていたが、それが県立美術館の中の一部となってしまう事に、落胆しています。

 

 青森市名誉市民第1号となった偉大な人物、郷土の誇り、市の宝ともいうべき方の扱いがそれでいいのでしょうか。

6年間の疎開生活を続けた縁だけの南砺市に比べ、約6倍の人口がある青森市の対応の差に愕然とさせられます。

青森市令和6年度当初予算案、新規事業に「松原地区まちづくり推進事業」があり、「棟方志功記念館の活用の検討に向けた建物の現況調査」を行うこととなっています。

 

 青森ゆかりの文化・芸術家の業績を学び、版画を含めた文化芸術の体験学習ができる施設として活用することを検討(県等と協議)することとなっているようですが、建物の現況調査後は、棟方画伯の作品の常設を含めた施設とするよう、県、一般財団法人棟方志功記念館と検討・協議していただくよう強くお願いいたします。

 耐震措置を施す予算がないというのであれば、クラウドファンディングを立ち上げるなどの工夫をし、南砺市に負けないような対応をぜひともお願いいたします。